キャンプでご飯を炊くのはコツがいる?いえいえ、ほったらかしでもご飯は炊けちゃいます。
ソロキャンプで使える「ほったらかし炊飯」という方法があるんです。
今回は、その方法を紹介します。
●うまくご飯が炊けるか、いつも心配してる!?
キャンプでご飯を炊くのは難しいと思っていませんか。
火加減がうまくできなくて、硬かったりやわらかだったり。焦げてしまうと洗うのも大変。
いつも同じように炊けないから、キャンプでご飯を炊くとき毎回不安になる・・・
こんな方でも心配は無用です。ご飯は簡単に炊けるんです。
今回、紹介するのは、ソロキャンプなど少量の炊飯で使える方法です。
何といっても火を付けたら、あとはそのままにしておくだけでいいんですから。
●ほったらかし炊飯
「ほったらかし炊飯」はその名のとおり”ほったらかし”です。
使うもの
・固形燃料(20gまたは25gのもの) 1個~2個
0.5合~1合なら、1個
1.5合なら、2個
目安となる燃焼時間
・20g 16分~22分30秒
・25g 18分30秒~25分
風の影響を受けなければ、これ以上長くなる時も結構あります。
・固形燃料を置く五徳
おすすめは「エスビット ポケットストーブ」。
これでなくても、代用できるものがあります。
別の記事で詳しく紹介していますので、こちらもご覧ください。
⇒固形燃料の五徳紹介
・クッカー
アルミ製のものがおすすめ。熱が全体に回りやすいのがアルミのいいところです。
私の場合、「トランギア メスティン」か「プリムス ミニキットのミニポット」を使ってます。
↓トランギア メスティン TR-210
↓プリムス イージークック・ミニキット P-CK-K101のミニポット(手前)
・風防
固形燃料は、ちょっとの風では火は消えませんが、火に勢いがないので風で炎がゆらゆらしてしまいます。風防(風よけ)を使うと、炎が安定します。
・保温バック(又はタオル)
100円ショップで売っている保温(保冷)用の小型のバックです。蒸らすのに使います。
なければ、タオルとかでも全然かまいません。
手順
例(写真)では、次のものを使ってます。
・クッカー … メスティン
・固形燃料 … 25g 1個
・五徳 … エスビット ポケットストーブ
1.お米を洗い、適量の水を入れて30分以上置いておく
お米に水を吸わせます。これは地味でも重要な時間。ご飯の準備に取りかかるときは、この時間も踏まえて始めましょう。
水の量は、米の1割増し。
あとでもう少し詳しく。
2.固形燃料に火をつけて、メスティンをのせる
フタはします。
(沸騰してふたが動くようなら重しの石でも置いてください。メスティンは材質がやわらかいので若干フタをきつめに調節すれば、重しもいらないです。)
火加減の必要はありません。
火が消えるまでそのまま置いておくだけです。
3.火が消えたら、保温バックに入れて10分蒸らす
保温バックでなくても、タオルにくるむだけでもいいですよ。
私はよく、火が消えたのに気がつかず、そのまま蒸らし状態に入っていることがありますが、保温バックに入れるなりタオルに包むなりした方が、温かな状態が長持ちしていいですね。
これだけで上手にご飯が炊けちゃいます。
ただし、風の強さや標高の違いなど、自宅と同じというわけにはいかないので、毎回環境が変わるのはやむをえません。固形燃料の燃焼時間も環境によって若干変わります。
チリチリした音が長く続いたり焦げ臭かったりしたら、火が消える前でも早めに火から下ろすなどの所作は臨機応変に。
ただ、ほっておいてもほとんど失敗したことはありませんよ。
●焦げないのがいい
この方法の良いところは、ほったらかしでも炊けるところなのですが、もうひとつ、「焦げない」というの魅力なんです。
固形燃料は火力が強くありません。逆にそれが焦がさないことにつながります。おこげ好きの人にはガッカリかもしれませんが、片付けはとっても楽ですよ。
●米と水の量について
水の量は、米の1割増し。これだけ覚えていれば十分なのですが、参考までにもうちょっと詳しく載せておきますね。
●米1合 (180cc) なら… 水 (200cc)
… メスティンを使う場合は、リペットの下あたりまで水を張る
●米0.5合 (90cc)なら …水 (100cc)
●米1.5合 (270cc) … 水 (300cc)
【参考】
メスティンのフタ1杯で・・・
・水だと、約200cc
・米だと、約1.5合
「小さな計量カップ」を持って行くと、ご飯のほかにラーメンやスープなど重宝します。
私の場合は、クッカーのスタッキングしやすいよう保存容器を切って計量カップにしていつも持って行きます。
この関係はこちらの記事をどうぞ。
メスティン以外にも一人用の炊飯にちょうど良いクッカーがあります。
ファミリーキャンプでも失敗しない炊飯の方法はこちら。